こんにちは☀️
我が家も家を建て、家族5人で暮らしています。
家づくりで一番ワクワクするけれど、同時に一番頭を悩ませるのが間取りですよね。
「リビングは広くしたい」…
「収納はたくさん欲しい」…
理想はたくさんあるけれど、何から手をつけていいか分からない、という方も多いのではないでしょうか。
私たち夫婦も、間取りを考える際には本当に試行錯誤しました。
住宅雑誌を穴が開くほど見たり、モデルハウスの間取り図を隅々までチェックしたり。
でも、最終的に「これでよかった!」と思えたのは、いくつかの「暮らし目線」のポイントを押さえていたからだと思います。
ここでは、後悔しない間取りづくりのために、私たちが特に重要だと感じたポイントを詳しく解説していきます。
1. 家族のライフスタイルと行動を徹底的にシミュレーションする
これが間取りを考える上での一番の土台です。LDKの広さや部屋数だけでなく、家族が日々どう過ごすのか、具体的に想像してみましょう。
【朝の準備から夜の就寝まで、一日の流れを想像する】
☑︎朝、家族はどこで着替える?
☑︎洗面所が混み合わないか?
☑︎朝食はどこで食べる?
☑︎キッチンから食器の出し入れはスムーズ?
☑︎帰宅後、荷物はどこに置く?
☑︎コートは?
☑︎カバンは?
☑︎食事の準備や片付けはどこで、どんな動線で行う?
☑︎洗濯はどこで干す?取り込んだ洗濯物はどこにしまう?
☑︎子どもが宿題をする場所、遊ぶ場所は?
☑︎夫婦それぞれの趣味の時間はどこで過ごす?
【「もしも」の時を考える】
☑︎来客が多い家?
☑︎リビング以外のくつろぎスペースは必要?
☑︎将来、親と同居する可能性は?
☑︎子どもの成長に合わせて部屋の使い方は変わるか?
☑︎介護が必要になった場合、バリアフリー対応はどうか?
☑︎テレワークが増える可能性は?専用スペースが必要か?
具体的な行動をシミュレーションすることで、「ここにコンセントがあったら便利」「この場所に収納があれば片付く」といった、リアルな要望が見えてきます。
2. 動線(人の動き)を意識する
「動線」とは、家の中で人が移動する経路のことです。
スムーズな動線は、日々のストレスを減らし、家事効率を格段に上げます。
特に意識したいのは以下の3つの動線です。
【家事動線】
☑「洗う→干す→たたむ→しまう」の洗濯動線はスムーズか?
☑︎「調理→配膳→食事→片付け」のキッチン動線は効率的か?
☑︎買い物から帰ってきて、冷蔵庫やパントリーへの収納はしやすいか?
☑︎ゴミ出しはどこから?
【生活動線】
☑︎玄関からリビング、水回り、寝室への移動はどうか?
☑︎家族それぞれの個室へのアクセスは?
☑︎来客が来た際に、プライベート空間が丸見えにならないか?
【 来客動線】
☑︎玄関からリビング、トイレまでの経路は分かりやすいか?
☑︎ゲストに家族のプライベート空間を見せずに済むか?
特に、水回りの配置は家事動線に大きく影響します。
キッチン、洗面脱衣室、浴室の配置を近くにまとめる「水回り集中型」は、家事の移動距離が短くなり人気です。
3. 収納計画は「どこに、何を」置くかまで考える
「収納は多いほどいい」と思いがちですが、「どこに、何を収納するか」まで具体的に考えることが重要です。
【適材適所の収納】
☑︎玄関には靴、傘、外出着、ベビーカーなどを収納できるスペースがあるか?
☑︎キッチンには食品ストック、食器、調理器具を収納できるパントリーやカップボードがあるか?
☑︎リビングには子どものおもちゃ、文具、書類などをしまえる場所があるか?
☑︎各部屋に衣類や小物を収納するクローゼットや収納家具のスペースがあるか?
【家族共有の収納】
☑︎掃除機や季節家電、防災グッズなどをまとめて置ける共有収納(ファミリークローゼットや納戸)はあるか?
☑︎布団や思い出の品など、年に数回しか使わないものの収納場所は?
【「見せる収納」と「隠す収納」】
何を隠し、何を見せたいのか、ライフスタイルに合わせて計画しましょう。
収納計画は、間取りを考える初期段階から盛り込むことで、後から後悔することが少なくなります。
4. 採光・通風・プライバシーのバランスを考える
快適な住環境のためには、窓の配置も非常に重要です。
【採光】
リビングやダイニングなど、日中過ごす時間が長い場所は明るいか?
窓の大きさや向きは適切か?(大きすぎると夏暑く、冬寒いことも)
【通風】
☑︎窓を二か所設けるなどして、空気の通り道(風の通り道)を確保できているか?
☑︎湿気がこもりやすい水回りや収納スペースは、換気対策ができているか?
【プライバシー】
☑︎窓の配置は、隣家からの視線や通行人からの視線を考慮しているか?
☑︎庭で過ごす際に、外部からの視線は気にならないか?
☑︎目隠しフェンスや植栽で視線を遮る計画はできているか?
心地よい光と風を取り入れつつ、家族のプライバシーも守れるような窓計画をハウスメーカーや設計士とじっくり話し合いましょう。
5. 将来の変化を見越した「可変性」を持たせる
子どもが巣立ったり、ライフスタイルが変わったりと、家族構成や暮らし方は変化するものです。
間取りも、ある程度の可変性を持たせておくと、将来のリフォーム費用を抑えることにも繋がります。
【フレキシブルな子ども部屋】
将来的に壁を設けて二部屋に分けられるように、ドアや窓、コンセントの位置を工夫しておく。
【多目的に使える空間】
書斎にも、趣味の部屋にも、将来的には寝室にもできるような多目的スペースを設ける。
【回遊動線】
行き止まりの少ない回遊性のある間取りは、生活動線を柔軟にし、将来のリフォームにも対応しやすいことがあります。
間取りは、一度決めたら簡単に変えられないものです。
だからこそ、家族みんなでとことん話し合い、「どんな暮らしがしたいか」という視点を忘れずに考えることが大切です。
もし、間取り図を見てイメージしにくい場合は、ハウスメーカーの担当者に模型やCGパースで具体的なイメージを見せてもらうのも非常に有効です。
次回は、私たちが実際に間取りを検討する際に「これは便利だった!」と感じた具体的なアイデアや、ちょっとした後悔ポイントなどもご紹介できればと思います。